「…………そっか」 トラキアは、少し寂しそうに笑って 「着いておいで」 と歩き始めた。 ソフィは、言われるがままに足を進めた。 ─────…もう、 どうでもいいのよ…… キルトにとって私なんて、 きっと必要ないわ──… 私を選んだのは、ただの気まぐれなのよ。 だから、 私はスクルジア王国に帰ってやるのよ! キルトの馬鹿! 大嫌い!!