『今日はなんか結局付き合っちゃってもらって…ごめんね』 『いや、あたしも楽しかったし。ありがと』 『そっか。良かった……』 あたしと真佳が別れたのは ここらへんでは美味しいと有名なお好み焼き屋さんの前。 せっかくだし寄ってこうかって話にもなったんだけど あたしは当時からの仲良しだった清音と 清音とあたしの男友達である修斗と拓磨に 早く今日の事を話したくてウズウズしていた。 早く「バンド組もう」って言いたくて 早く上達したくて その時の快感を あたしはずっと願ってた。