恋 時 計 ~彼はおまわりさん~




涙を拭った時、鋭い刃物が目に止まった。



おまわりさん、危ない!!




白人がポケットから出したナイフを震えた手で持ち、おまわりさんに大きく振りかぶってきた。




「やめてっ!!」



私の叫び声の後、おまわりさんの手から赤い血が……




「やめて!! やめてよ!!」





おまわりさんの視線が私に向いた瞬間、白人は走りだした。


おまわりさんはすぐに追いかけようとしたけど、泣き叫ぶ私に視線を戻し足を止めた。