恋 時 計 ~彼はおまわりさん~




どうしよう


どうしよう


どうして叫ばなかったんだろう。




誰か助けてって


大声を出したら誰か気づいたかもしれないのに。




怖くて泣くことも出来ない。





私は引きずられるように、公園の茂みに連れて行かれた。


そしてそのまま私の上に重たい体が乗ってきた。




この時初めて目にした。




私の手首を土に押し付ける男の顔。


帽子を深くかぶった白人の顔。