恋 時 計 ~彼はおまわりさん~




気づけば辺りは真っ暗で、目の前には大きな公園があった。


この公園を通り抜けたら近道になるはず。



いつもだったら知らない公園に入ることはないけど、疲れきってた私は少しでも早く休みたくて公園に足を踏み入れた。




ここ、なんていう公園なんだろう……。


空になったペットボトルを公園の中にあったごみ箱に捨て辺りを見渡した。



街灯の明かりがいくつもあるのに、歩きはじめるとなんだか不気味に思える。




早く通り抜けよう……。



重たい足を動かし出口を目指した。


出口が数メートル先にはっきりと見えた時、ほっとして足の動きが一瞬遅くなった。



よし、ここから走り抜けよう!!

そう思って足を動かそうとした時、



突然背後から何かが私の口を塞いだ。