自分の足で行ける範囲を全て回った時、
空を見上げるといつのまにか星たちが顔を出し始めていた。
どのくらい時間が経ってたんだろう……。
へとへとになった私は自動販売機の明りに足を向け、スポーツドリンクで乾いた喉を潤した。
今日はこのまま会えないのかな……。
明日交番に行けば会えるってわかってるけど、
どうしてもおまわりさんに会いたかった。
一秒でも早くおまわりさんに謝りたかった。
家に向かってゆっくりと歩きはじめると、家がものすごく遠くに感じた。
よくこんな所まで走ってきたな……。
がむしゃらに走って、おまわりさんを探して……
私、こんなに一生懸命になれるんだ。
自分の知らない一面に気づけたことが嬉しいのに、
なんだか呆れてしまった。

