恋 時 計 ~彼はおまわりさん~



その時、

おまわりさんの声が聞こえた。




「なにやってんだっ――!!」


泣きそうな私と視線が合ったおまわりさんは、はっと目を大きくした。




「やばいっ!! 行くぞ!!」


関君と斎藤君が私の腕を掴み走り出した。


美樹も拓也君に掴まれて一緒になって走ってる。




私はどうすることも出来なくて、強引に引かれるまま走った。




だけど、

視界が変わってもおまわりさんの顔が頭から離れなかった。


青ざめたおまわりさんの顔が……。