恋 時 計 ~彼はおまわりさん~



クエスチョンマークだらけの私の頭の中。



協力ってなに?

智子の良い考えって一体……。




首を傾げた私に、智子がこれから実行する計画を話してくれた。


その計画を知った私は、驚いて首を大きく横にふった。



「だめだよ! そんなこと、絶対にだめ!!」

「どうして?」

「拓也君たちが私と智子を連れ去ろうとするところをおまわりさんに助けてもらうなんて……
もし拓也君たちが本当に捕まったらどうするの?
それに……おまわりさんを騙すなんて、いやだよ」



絶対にそんなことできない。

したくないよ……。



そう思ってるのに、この計画を企んだ智子達は俄然やる気。



「大丈夫。俺達脚には自信あるから心配しないで!」

「そうよ。それに、別におまわりさんを困らせるわけじゃないんだから」

「けど……」

「そんなんだといつまでたっても片想いのままだよ?
ほら、行くよ!」



私は智子に背中を押され、重たい足取りのまま交番の近くまで行った。