恋 時 計 ~彼はおまわりさん~




手錠をかけられる浅野さんの息子の姿が、目に焼きついた。



ずっと、この瞬間を願ってた。


ずっと、この瞬間を待ってた。




犯罪、加害者、被害者、

それぞれの結末はまだ先のことだと思う。


けど、事件の解決はここから始まる。


やっと始まるんだ……。






「チッ、死んだ方がマシだ」


唾を吐いた浅野さんの息子の言葉に、おまわりさんが鋭い視線を向けた。



「死んだ方がマシ……?」


「ああ、察に捕まるくらいなら死んだ方が良いって言ってんだよ。
俺なんか、どうせ――」



話が終わらないうちに、おまわりさんは浅野さんの息子の胸ぐらを掴んで壁に押し付けた。