「これ以上……罪をつくらないで下さい」
おまわりさんの心の底からの必死な声。
「美樹に手を出したら、俺が浅野さんを撃ちます」
溢れだした涙が、その胸にどれだけの痛みを抱えているかを表していた。
浅野さんは、おまわりさんにとって大切な人。
その大切な人に、銃を向けることになるなんて……。
恐怖を超えた痛みが胸の奥を鷲掴み、涙が頬を伝った。
「美樹……」
私の名前を優しく呼んだおまわりさん。
何……?
おまわりさんに顔を向けて心の中で尋ねると、おまわりさんがゆっくりと手を差し伸べて言った。
「こっちにおいで」

