叫んだと同時に思いきり浅野さんに体当たりした私は、浅野さんが倒れ込んだのを見て、おまわりさんがいる場所へと駆けた。
その瞬時の間に、名取さんは浅野さんの息子を床に押さえつけ、おまわりさんは床に落ちていた拳銃を取った。
「撃つぞ――!!」
「やめろー!!」
二つの叫び声。
私は全ての動きが静止して、目の前のおまわりさんを祈るように見つめた。
おまわりさん……
おまわりさん……
力強い眼差しで浅野さんを見ているおまわりさんの瞳に、うっすらと涙が込みあげている。
「もう……やめてください」
おまわりさんの手が握っている黒い拳銃。
その銃口の先は、私を撃とうとしている浅野さんだった。
おまわりさんを息子のようにかわいがり、
おまわりさんも父親のように浅野さんを慕ってた。
私たちの恋を応援してくれた
浅野さん。

