恋 時 計 ~彼はおまわりさん~





おまわりさん、無事だったんだね……


犯人を捕まえてくれたんだね……





恐怖が涙となって流れた瞬間


何かがカチャリと音をたてて側頭部に当たった。





え……








目の前には、目を大きく見開いたまま硬直したおまわりさんがいる。




なに……


何が起こってるの……






訳のわからない恐怖に襲われ、呼吸すら出来ない。


頭の中が真っ白になってる私の視界に、もう一つの扉から一人の男を捕まえてきた名取さんが映った。





名取さん……?



私を見た名取さんの表情が、一瞬で強張る。


そして名取さんの唇が、小さく動いた。





「浅野――」