「遅くまで付き合わせてごめんね。
家まで送るよ」
「いえ、結構です」
立ちあがろうとするおまわりさんより先に立ち上がった私は、不機嫌に答えた。
だって、子供扱いするんだもん。
こんなに家が近いのに送るだなんて、私は小学生じゃないんだからね!!
「失礼します」
おまわりさんの目を見ないまま言い、私は家に向かって走り出した。
も~、なんなのよ!!
少しだけ……ちょっとだけ期待しちゃったじゃない。
おまわりさんが私を女として見てくれてるんじゃないかって……。
けどそんな予感は大ハズレだった。
私、今日は嬉しいことと悔しいことがいっぱいあって眠れそうもないよ。