恋 時 計 ~彼はおまわりさん~





どうしよう――。


気持ちばかりが焦って、どうすればいいのかわからない。



時折苦しげな表情を見せるおまわりさんを目の前に、私はパニック寸前になった。



「あ……そうだ……救急車!!」



携帯電話を鞄から取り出し、助けを呼ぼうとした。



やだ……

震えて上手くボタンが押せない。


自然と湧いてきた涙が、ポタリと手の甲に落ちた。



早く……早くしないと………!!



なんとか一つ目のボタンを押した時、大きな手が私の手に触れた。



「――おまわりさん!?」




視線を合わせたおまわりさんが、苦しそうに何か言おうとしてる。


私は目を大きく見開き、耳を傾けた。



「呼ばないで……」


「え……」


「大丈夫だから……」