恋 時 計 ~彼はおまわりさん~




「もう、こんなふうに背中を向けられるのは嫌だよ……。
どんな言葉でも良いから……お願いだから、何か言ってよ……」




胸の真ん中で、ドキドキと音がしている。



偽ることの出来ない

不器用な想い。



不器用過ぎて

素直に感じることしか出来ない心の音。





「おまわりさん……好きだよ……」









暗闇と涙で見えなくなっていく視界。


握っていたおまわりさんのシャツが、一瞬のうちに手の中から消えてしまった。




おまわりさんが行ってしまう……



泣き崩れそうになった私を、温かな温もりが支えた。




それは、どんなに忘れようとしても、嫌いになろうとしても出来なかった


好きという温もり。




大好きなおまわりさんの温もりだった。