恋 時 計 ~彼はおまわりさん~




「待って!!」


おまわりさんの背中のシャツを握り締め、声を震わせて叫んだ。





離したくない。


もう、離れたくない。




「私、おまわりさんのことが好き。
何度も忘れようとした。だけど出来なかった。
初めて会った時から、今も、これからも……」



涙腺のネジが壊れたかのように、今まで堪えていた涙がぼろぼろと零れ落ちた。





おまわりさんの沈黙の背中。



行かないで――


シャツを握っている手に祈りを込めて見つめた。