どうして どうして――‥ 速まる鼓動。 迷路に迷い込んだように、思考がまとまらない。 見間違い? ううん、そんなことない。 そんなこと、絶対にない。 私は、もう一度おまわりさんに目を向け真っ直ぐ見つめた。 探しても探しても見つからなかった リングのネックレスを。