恋 時 計 ~彼はおまわりさん~





もう、苦しんでるおまわりさんを見ていられない。


私は守ってくれているおまわりさんの腕から抜けだそうとした。




おまわりさんが解放されるなら、それで良い。

そう思ったのに……



おまわりさんの腕に、グッと力が加わった。





動くな――


おまわりさんの声が聞こえてくる。





私は真っ直ぐにおまわりさんを見つめ、首を振ろうとした。





その時、一瞬体制を崩したおまわりさんの胸元から、小さな光が見えた。