恋 時 計 ~彼はおまわりさん~




怖くて声が出ない。


声にならない思いが、心臓の音となって大きく震える。




あんなに優しく触れてくれた一哉の温もり。


その温もりに包まれた体が、汚されていく……。





恐怖のあまり、瞼をぎゅっと閉じた。


痙攣のように震える瞼の奥から、涙が滲んでくる。





早く

早く駅に着いて






助けて



助けて