怖くて声が出ない。 声にならない思いが、心臓の音となって大きく震える。 あんなに優しく触れてくれた一哉の温もり。 その温もりに包まれた体が、汚されていく……。 恐怖のあまり、瞼をぎゅっと閉じた。 痙攣のように震える瞼の奥から、涙が滲んでくる。 早く 早く駅に着いて 助けて 助けて