恋 時 計 ~彼はおまわりさん~




まさか、ね……。

きっと鞄か何かが当たってるだけだよね……?



狭い隙間の中で、恐る恐る体を捩じらせた。


するとお尻にあった感触は消え、ほっと胸を撫で下ろす。



よかったぁ……やっぱり何かがぶつかってただけだったんだ。




停車した電車から、数人の乗客が下車したようで、さっきよりも窮屈感がなくなった。


私は溜め息をつき、靴を見下ろした。



あと一駅か……。早く降りたいな。




停車していた電車が動き出し、もう一度つま先に力を入れた。


その時、さっきの感触がもう一度甦った。



ぞわっと体中の毛が逆立ちしてしまう、恐ろしい感覚。