「このままもう一回……もっと幸せになっちゃう?」 「えっ!?」 もっ、もう一回って……。 一哉は思いきり目を見開いた私を見て、クスッと声を出し笑った。 「嘘、嘘だよ! 朝からガッツクような男じゃありません」 冗談か……。 「それに、昨日の夜だけで充分幸せだよ」 子供のようにふざけてたと思ったら、急に大人の顔に戻る一哉。 その顔にドキッとして、私の鼓動は布団の中で大きく響いていた。