「ん……んん……」 鳥の囀りが鼓膜をくすぐり、夢から覚めそうになる。 瞼の奥にある世界は、何故か白く霧がかかっているようだった。 まただ…… また誰かが私の名前を呼んでる。 誰? 誰なの……? 鳥のさえずりが徐々に鼓膜を大きく揺らし、私は目を覚ました。