「あっ、青木警視長!?」
今まで聞いたことのないおまわりさんの大きな声が、狭い玄関に響いた。
おまわりさん、お父さんのこと知ってるの……?
おまわりさんは相当驚いてて、目が見開いたまま背筋が今まで以上に伸びている。
お父さんはおまわりさんの顔をじっと見つめて、息を大きく吸い込むように口を開けた。
「あっ‥…思いだした! 宮本、宮本祐介だな!?」
「はい! 警察学校でお世話になりました!」
えっ……え~~~!!
お父さんとおまわりさんて知り合いだったの?
お父さんは懐かしそうに
「元気だったか?」っておまわりさんの肩を叩いた。
そしてビールを一杯飲んで行けって
帰ろうとしてたおまわりさんをリビングに戻したんだ。

