時限爆弾のように高鳴り始めた心臓の背後から、人の気配を感じる。 私は正面にある一哉の顔を、祈るように見ていた。 おまわりさん…… おまわりさんだったらどうしよう…… 不安に押し潰されそうになっている私の目に、スローモーションのように目を大きく見開く一哉が映る。 近づいてきた気配に向かって、一哉が口を開いた。