恋 時 計 ~彼はおまわりさん~




「大丈夫よ。美樹ちゃんの顔が赤いのは宮本さんのせいだから」




えっ……えーー!!

おばあちゃん何言ってるの!?



「ちっ、違うよ!!」


すぐに否定した私と同時に、突然咳き込んだおまわりさん。



焦った私は目を泳がせながらおばあちゃんに言った。


「おばあちゃん、変なこと言わないでよっ!」


手に変な汗をかきながら首を大きく横にふった。




「ゴホッゴホ――」

「あらあら、宮本さん大丈夫?」


おまわりさんは驚きのあまりコーヒーが器官に入っちゃったようで、

顔を真っ赤にしてお母さんから手ぬぐいを受け取った。