「あら美樹、顔が赤いけど熱でもある?」 「えっ!?」 お母さんの一言で私の顔は更に熱くなる。 それなのに、咄嗟に私はお母さんではなくおまわりさんの顔を見てしまった。 うっ……どうしよう。 おまわりさんが心配そうにっていうか、不思議そうに私を見てる……。 おまわりさんの瞳に全ての酸素を奪われたように、私は息が出来なくなった。 「大丈夫?」 「はっ、はい。大丈夫です」 おまわりさんの優しい言葉にどきどきしながら答えていると 今度はおばあちゃんが驚くことを口にした。