恋 時 計 ~彼はおまわりさん~




「おはようございます」

「おはよう!」


車道を走って渡ってきてくれた浅野さん。


前と変わらない態度の浅野さんにほっとした。



「この前は悪かったね。俺が美樹ちゃんに声かけたのに……」

「いえ、違います。おまわりさんが怒ったのは私のせいですから」



浅野さん、ずっと気にしてくれてたんだ。

逆に申し訳ないよ。



「宮本もあんなに怒ることないのにな?」

「私、完全に嫌われちゃってますからね……」

「どうしてこんなことになったんだ?」



心配そうに聞いてくれる浅野さん。

浅野さんは警察官の中で唯一私たちを応援してくれた人だったもんね……。