智子が二つ目のプリンを差し出し、私に笑顔を向けた。 「けど先生、凄いね。生徒の美樹に告白しちゃうんだもん」 「うん……凄いことだよね」 本当、 先生は私のために凄いことをしてくれちゃったんだ……。 「それだけ美樹のことが好きってことか~」 「私なんかのどこがいいんだろう……」 「ふふっ、私も先生に聞いてみたい」 「ちょっ、智子~!」 先生の気持ちをちゃんと受け止めよう。 私も、ちゃんと自分の気持ちを受け入れよう。