「ごめん……俺行くわ」 赤い顔の先生はスクッと立ち上がり、私の頭にポンと優しく手をのせた。 「キスまでしといてなんだけど……俺のことは気にするなよ」 先生の手、眼差し、言葉…… 全てから優しさが伝わってくる。 どうしてこんな私を好きになってくれるの……? 保健室の扉に手をかけて立ち止まった先生 少しの間の後に先生の声が響いた。