恋 時 計 ~彼はおまわりさん~



夕食が終わりリビングで休んでるおまわりさん。


本当はすぐに帰ろうとしたんだけど、お母さんが食後のコーヒーをすすめてくれたんだ。



いつもだったらお喋り好きなお母さんとおばあちゃんを残してすぐに部屋に入る私だけど、

今日は特別リビングに居座った。


そんな私を見て、お母さん達はちょっと不思議そうな顔をしたけど、そんなことはお構いなしにソファに座る私。


だって、

一秒でも長くおまわりさんといたいんだもん。




まだちょっと緊張気味のおまわりさんは、背筋を伸ばしてソファに腰をかけてる。


私はおまわりさんに、どきどきしながら声をかけた。


「あんなに一杯食べさせられて大丈夫でしたか?」



台所でコーヒーの準備をしてるお母さんたちに聞こえないように、小さな声で聞いた。


するとおまわりさんは、左目を瞑り口パクで「食べすぎちゃった」って答えた。


その顔がかわいくて、私の胸はキュンってなっちゃう。