「い、や……
そんなの嘘でしょ?
何か……他に理由があるんでしょ……?」
そんな言葉、信じられないよ。
他に好きな人が出来たとか、何か他に……
だって、おまわりさんはそんな冷たい人じゃない。
自分勝手に人を傷つけるようなことを言う人じゃないよ。
「嘘じゃないよ。
もう、優しいおまわりさんの仮面をつけるのに疲れただけ」
「おまわりさん……」
「その呼び方もやめてくれる?
っていうか、もう交番にも来ないでくれよ。迷惑だから」
私の全てが迷惑だったの?
『おまわりさん』て呼んでたことも、
交番に行ったことも、
二人で笑い合っていた時間も……
本当は嫌だったの?