私が話し終わった後、先生は真剣な顔つきで口を開いた。 「それは浮気だな」 浮気…… ズキッと痛む胸の音と同時に、私の口は勝手に言葉を発していた。 「違うよ!! おまわりさんはそんなことしない!!」 睨みつけるように眉間に力が入った私を見て、先生はふっと笑みを見せた。 「だったら信じろよ。 青木がそう思うなら、何も心配ないだろ?」 「……けど」 おまわりさんとあの女の人を目にした時、私の頭には先生の言葉が浮かんでいた。 私は、大好きなおまわりさんを疑ったんだ……。