恋 時 計 ~彼はおまわりさん~



用事って……?


頭に浮かんできた質問を、喉の奥に仕舞い込んだ。



なんだか言葉にするのがいやだった。


束縛をしてる感じがするから?

……そうじゃない。


おまわりさんを疑っているみたいでいやだったんだ。

そんな自分を認めてしまう気がして……。



「ごめんな。お父さんに会いたいんだけど、どうしても行かないといけないから……」

「うん、気にしなくていいよ。
お父さんにはおまわりさんが来てたこと伝えておくから」

「今度の休みの日は、必ず会いにくるよ」

「ありがとう」


おまわりさんは優しく微笑んで、私の頭を撫でてくれた。



「そういえば、今日俺が休みって言ってなかったよね? ごめんな」

「いいよ。さっき浅野さんに薬を渡しに行った時に教えてくれたの」



おまわりさんは、何故か一瞬目を見開いて私の目を見つめた。

けど、その後すぐにいつもの笑顔に戻った。



「ありがとう。浅野さん喜んだだろ」

「うん……」




なんだか今のおまわりさん、すごく不自然だったように思える。

上手く言えないけど、そんな気がした。