恋 時 計 ~彼はおまわりさん~




久しぶりに本当の笑顔で家族と向き合えたような気がする。


私は胸いっぱいに喜びを感じていた。





お父さんが診察を受けている間に、私は病院から一歩出ておまわりさんに電話をかけようとした。


この喜びを少しでも早くおまわりさんに知らせたいと思ったから。



けど、携帯電話を握り締めている私の肩を、後ろから誰かが叩いた。



一瞬驚いてふり返った私の目に映ったのは……




「おまわりさん!?」

「あっ、ごめん、驚かせて……」


私は喜びのあまり、白い息を吐きながら謝っているおまわりさんの両手をぎゅっと握った。



「お父さんの意識が戻ったの!!
戻ったんだよ!!」


興奮して話している私の目には、自然と涙が浮かんできた。



本当に本当に嬉しくて……

おまわりさんの手を握ったら、心が安心感に満たされたんだ。