「お父さんの具合はどうだい?」
「意識はまだ戻ってませんが、なんとか落ち着いてます」
「そうか……それは良かった」
「あの、私これで失礼します。
腰、お大事にしてください」
「ああ、ありがとう」
浅野さんに小さく頭を下げた私は、さっき入ってきた扉を開いた。
なんだろう……
この胸の高鳴りは……。
もしかして、おまわりさん
私に隠してることがあるのかな……。
もし、危険なことだったらどうしよう……。
それとも、私だから言えないことでもあるの……?
小さな擦れ違いが、こんなに大きな不安になるなんて……。
私って弱いね。
情けないよ……。
大好きだから
信じられる。
けど
大好きだから
不安になる。
早くおまわりさんに会いたい……。
私はひとり、雲の上の白い太陽を見上げた。

