さっきまで暗かった建物の窓から、オレンジ色の光が漏れている。
このお店の名前は見たままのとおり
『木の家』というらしい。
毎年クリスマスイヴの夜の開店と同時にイルミネーションや電灯をつけるんだって。
車から降りて見ると、辺りには数代の車が止まっていた。
そっか……
みんなこのイルミネーションを見るために車のライトとかを消してたんだね。
真暗だったから気づかなかった。
おまわりさんと手を繋いで木の家に入ると、ドアに付いている鈴が歓迎してくれているように響いた。
そしてお店の奥には暖炉があり、パチパチッと音を立てて部屋を暖めている。
なんだかドキドキする……。
周りを見ると、大人のカップルばかり。
もう少し大人っぽい服着てくれば良かったかな……。
私は自分の白いセーターに視線を落としながら席に着いた。

