恋 時 計 ~彼はおまわりさん~



『浅野さん、腰のヘルニアが悪化してるらしいんだ』

「ヘルニア?」

『うん。前からヘルニアだってことは知ってたんだけど、
浅野さん、悪化してること隠してたんだよ。職場で心配かけたくないって……。
今日は朝から痛みが酷くて、病院に行くために俺が変わったんだ』

「そうだったんだ……」



浅野さん、ヘルニアだったんだね。


友達にもヘルニアになった子がいるからなんとなくわかる。

コルセットを着けて症状を和らげるんだけど、それでも痛みは強いらしいんだ。

酷くなったら手術をしなくちゃいけないし……。



「浅野さん、大丈夫かな……?」

『うん……心配だよな。
あまり浅野さんの腰に負担がかからないようにサポートするよ。
俺にはそれくらいしか出来ないから』

「あっ、私、今度浅野さんにおばあちゃんの腰痛の塗り薬持って行こうかな?」

『ありがとう。きっと浅野さん喜ぶよ』


おまわりさんの優しい声に、私は大きく頷いた。



「じゃあ、明日ね」

『夕方6時に迎えに行くからご飯食べに行こうな』

「うん、待ってる」



おまわりさんとの電話を切った私は、明日着て行く服を選んだ。



おまわりさんと過ごす初めてのクリスマスイヴ

素敵な夜にしたい……。