恋 時 計 ~彼はおまわりさん~



朝早く目が覚めた私は、パジャマのまま下に降りた。

階段を降りている時にまな板で何かを切ってる包丁の音が聞こえて、お母さんが朝食の準備をしてるんだと思った。



「おはよう」

「おはよう。あれ……お母さんは?」


台所に立っていたのはおばあちゃんだった。



「昨日遅くまでお父さんを待っていたみたいだよ」


そう言いながらネギを切り、鍋の中に入れたおばあちゃん。



そっか……。

お父さん、昨日も帰って来なかったんだ……。




「おばあちゃん、私も手伝う」


私はおばあちゃんがつくってくれたをおかずをお皿に装った。



おばあちゃんもお父さんのことを心配してる。

だけど、お母さんの気持ちを思い、それを口にしないでお母さんの家事を助けてるんだ。


それがおばあちゃんの優しさ。




私も、少しでも家族のために何かしたい。

力を合わせたい。