恋 時 計 ~彼はおまわりさん~






『そっか、それは心配だね』


お風呂からあがった私は、おまわりさんに電話でお父さんのことを話した。


お父さんと同じ警察官のおまわりさんは、親身になって私の話を聞いてくれた。




お母さんにはああ言ったけど、やっぱり私もお父さんのことが心配。

家での食事もほとんどとらず、ほとんど泊まり込み状態で働き続けてるんだから……。




『お父さんが今追ってる犯罪って麻薬に関わってることだったよね?』

「うん、詳しいことは知らないけど……」

『たぶん、今が一番相手を追い詰めてる大変な時期なんだよ。
きっと今を乗り越えたら、お父さんと一緒に過ごせる時間が戻るよ』



おまわりさんの優しい言葉は、私の心をほっとさせた。



おまわりさんが警察官だから……?

だから、おまわりさんの言葉は疑うことなく信じられるのかな?


たぶん、それだけじゃない。

親身になって話を聞いてくれたおまわりさんの言葉だから、心から安心出来るんだ。