恋 時 計 ~彼はおまわりさん~



「美樹に彼氏が出来たら、お父さんは絶対に嫌うと思ってたわ……」


ソファに座ったお母さんが溜め息混じりに言うと、おばあちゃんも大きく頷いて見せた。


そうだよね。

普通、父親は娘の彼氏を嫌ったり無視しちゃったり、微妙な関係になるよね?


お父さんは、どうして……?

どうしておまわりさんに、こんなに好意をもってくれてるんだろう。


私たちの疑問に答えるかのように、お父さんが口を開いた。


「俺が美樹の彼氏を嫌う……?
そんなの当たり前じゃないか」



お父さんがおまわりさんの肩に腕を回し、おまわりさんの表情と体は、一瞬で石のように硬くなった。


やだ、もしかしてお父さん悪酔いし始めた?

やめてよ~。


ハラハラしている私は、これ以上お父さんがおまわりさんに絡まないようにコップに水を入れて来ようとした。


けど、私が立ちあがる前にお父さんが口を開いた。