恋 時 計 ~彼はおまわりさん~



「今日は泊まってけっ! なぁ、宮本?」


お……お父さん!?

完全に酔っ払っちゃってる!!


おまわりさんは驚きのあまり、ビールを飲んでいた手の動きをピタッと止め、充血している眼を大きく見開いた。


「お父さん! そんなの無理に決まってるでしょ!?
それにおまわりさんは明日仕事なんだから!!」

「だ~か~ら、泊まってけって言ってるんだろ?
ここから出勤した方が楽なんだからな~。なぁ、宮本?」



お父さんに同意を求められたおまわりさんは、固まった表情で私の顔を見ながら「はい……」と小さく返事した。


えっ、おまわりさん本当に良いの!?


部屋は違うけど、一つ屋根の下で一晩過ごすってことだよね……?


急に私の心臓の音が激しくなる。



「もぅ、あなたったら……」

半分呆れ顔で笑みを浮かべているお母さん。


私とおまわりさんは視線を重ね、みんなに気づかれないように小さく微笑み合った。