恋 時 計 ~彼はおまわりさん~



リビングを通り抜けて玄関に向かおうとする私の後ろで、おまわりさんがお母さんとおばあちゃんに挨拶をした。


「どうも、お邪魔しました」


頭を下げたおまわりさんの一言に、お母さんが慌てて台所から出てきた。


「あら、もう帰ってしまうの?
今お父さんから電話があって、宮本さんが来てることを伝えたら夕食を食べていかせなさいって言われたのよ」


お母さんの言葉を聞いた途端、私の胸の中でダンスが始まった。


おまわりさんが夕食を食べていくってことは、

まだおまわりさんと一緒に居られる!


「もしよろしければ、食べていって?
お父さんも今日は早く上がれるみたいだから」


私は少し戸惑っているおまわりさんの顔を見上げながら祈った。


お願い、おまわりさん。

一緒にご飯食べて!!



おまわりさんは私をチラッと見た後、お母さんに口を開いた。


「……はい。じゃあ、お言葉に甘えて……」



やった~~!!


私の胸の中のダンスは絶好調。

今にもステージから落ちちゃいそうになるくらいノリノリ状態。


私はおまわりさんの少し照れてる顔に、思いきりの笑顔を向けた。