恋 時 計 ~彼はおまわりさん~



「美味しかった~。ごちそうさま」

「もぅ、おまわりさんたら食べすぎだよ」

「だって美樹ちゃんと食べてたら止まんなくなっちゃったんだよ」

「それって私と食べたから美味しかったってこと?」

「美樹ちゃんが食いしん坊ってこと」

「ひど~い!」


おまわりさんの意地悪な発言に、私は頬を膨らませた。

おまわりさんはそんな私を見て、嬉しそうに笑顔を見せる。


「どうせ私は食いしん坊ですよ~だ」

「うそ。二人で食べたから美味しかったよ」

「え?」

「ここに粉ついてる」


ふいにおまわりさんの指先が、私の唇の端を擦った。


え……もしかして、ずっとついてた……?

ああっ! いつの間にかおまわりさんについてた粉がとれてる!



「かわいい」


くすっと笑い、指についた粉をペロリと舐めるおまわりさん。

私が言いたかった言葉を口にされ、なんだかとても恥ずかしくなった。