恋 時 計 ~彼はおまわりさん~



「ねぇ、おまわりさん。八橋食べよっか!」


ベッドから離れた私は、ボストンバックから八橋の箱を取り出した。



「俺へのお土産なのに? 一緒に食べるの?」

「うん。試食したらすっごく美味しかったよ。
う~ん、良い香り!」


箱を開けて八橋の独特な香りを楽しんでいる私を見て、おまわりさんは口をポカンと開けていた。


「うん、美味しい!」


そして八橋を一口くちにした私を見て、とても優しい微笑みを向けてくれた。


「食べないの?」

声をかけたと同時に、おまわりさんは私の手にあった食べかけの八橋を一口で口の中に入れた。


「あ~、それ私の!」

「違うだろ~。お土産なんだから全部俺のもの」

「いじわる~!」



唇の端が白くなってるおまわりさんの顔。

かわいくて、もう少し見ていたいから教えるのはもうちょっと後にしよう……。