「えっ、美樹のイケメン彼氏って警察官なの!?」

「う……うん」


私の反応に、みんなの視線が一気に向けられた。


今さら隠しても……

ていうより、友達に嘘をつきたくない。


以前の私だったら、面倒になりそうなことは隠してたけど、

今の私は違う。


友達も大切な存在だから……。




みんなの反応は、意外なものだった。


「そっか~。あの人が制服着たら、めちゃめちゃかっこいいんだろうなぁ~」

「だよね~。なんかさ、傍にいるだけで守ってくれてるって感じがして良いよね」

「うん、うん」


明るい反応が、ストレートに私の胸に沁みわたる。


そんなふうに言ってもらえるなんて、凄く嬉しいよ……。



「ありがとう……」

「え、なんで美樹がお礼言ってるの?
私たちは彼氏のことを褒めてるんだよ?」


キョトンとした圭子の表情が、なんだかとても嬉しかった。


「あはっ、そうだよね」


笑みを浮かべる私の隣で、智子が優しく私の頭を撫でる。


その手の温もりから、

心のこもった『よかったね』が伝わってきた。