布団に入った私は、智子や圭子、仲良くなった友達といろんな話をした。
話題の中心は、やっぱり恋の話。
今回同じ班になって仲良くなった香織ちゃんは、最近大学生の彼氏と別れて新しい恋を探しているらしい。
聞いてて驚いたのは、その後に香織ちゃんが口にしたこと。
香織ちゃんはその彼氏だった人と、付き合って一週間でエッチをしたらしい。
それもカラオケボックスで……。
「カラオケの部屋ってカメラ付いてるんじゃないの?」
布団から上半身を乗り出した圭子が、興味津津に聞いた。
私も聞いたことがある。
犯罪防止のために各部屋にカメラが付いてるって……。
香織ちゃんはくすっと笑った後、自信満々に口を開いた。
「それがね、そうでもないらしいの。
そこのカラオケは彼がバイトしてた場所だったから、カメラがないってことはわかってたんだ」
「へぇ~~」
みんなの驚きと納得の眼差しが、香織ちゃんに向けられた。
けどやっぱり私は、小さな窓から見られてたらって思うと心配だよ。
それに、そんなところでエッチするなんて、考えられない。
「ねぇ、やっぱり痛かった?」
ずっと彼氏のいない圭子が、興味津津に質問を重ねると、
みんなの眼差しは、また香織ちゃんへと向けられた。

