恋 時 計 ~彼はおまわりさん~



もうすぐおまわりさんが迎えに来る時間。


私の胸の中は、智子たちが来ない焦りと、おまわりさんに会える喜びでいっぱい。


ソワソワと落ち着かなくなった私は、外で智子たちが来るのを待つことにした。




「遅いなぁ~。おまわりさんが来ちゃうよ」


キョロキョロと辺りを見渡す私の視界に、一台の青い車が入った。


あれって、もしかして……。



ドキドキと私の胸が高鳴る。


1.5の視力を最大限に発揮させようと、眼頭に力を入れて運転席を見た。




やっぱりおまわりさんだ~!


おまわりさんだとわかった途端、私は気づいてないふりをして視線を靴に落とした。



ああ、私……青い車のおまわりさんの隣に乗れちゃうの?

智子たちが来るまでの間、車の中で二人きりだよ……。


どうしよ~。

幸せすぎて、心臓が破裂しちゃうよ!!



目の前に車が止まり、私はドキドキしながら顔を上げた。