「おはよう! 昨日メールありがとね。
今日は美樹の家にお泊りするってことで、親からОkもらったよ!」
「ホント!? よかった~」
翌朝校門の前で会った智子は、門限を気にせずにおまわりさんの家に行けることになったと嬉しそうに話してくれた。
「じゃあ、六時前にうちに来てね」
「うん。でね、ちょっとお願いがあるんだけど……」
「え? なに??」
「拓也も一緒に行っていいかな? なんか、おまわりさんと色々話したいんだって」
「拓也君が……? うん、わかった。おまわりさんにメールで伝えておくね」
智子と拓也君。
おまわりさんと私。
なんだかダブルデートみたい……。
ウキウキとワクワクが同時に胸一杯に湧いてきて、私は笑顔のまま校舎に入った。

