『一日遅れだけど、明日の夕方うちで誕生日パーティーしようか』
「え……? おまわりさんの家で?」
『うん。智子ちゃんも誘ってさ……。
どうかな?』
おまわりさんの家に行っていいの?
おまわりさんが過ごしてる部屋に入っていいの?
私の頭の中で、一気にいろんな思いが溢れだした。
『いやだったら外食でも――』
「行く! 行きたい!!」
不安げなおまわりさんの声が消えちゃうほど大きな声が喉から飛び出た。
『よかった。じゃあ、明日六時に迎えに行くね』
「うん。待ってるね」
嬉しい。
嬉しすぎだよ。
おまわりさんの家に行けるなんて……。
それに、ちゃんと智子を紹介出来るんだもん。
喜びが体中に溢れて、クッションの利いたベッドの上で座ったまま飛び跳ねた。

