恋 時 計 ~彼はおまわりさん~



おまわりさんの言葉の後、私は急いで口を開いた。



「私なら大丈夫だよ!
傷つくことなになっても、おまわりさんの傍にいたい。
おまわりさんと離れたくない!!」



どんどん涙で歪んでいく視界が、突然おまわりさんの胸によってクリアになった。


私はおまわりさんに抱き締められ、私の涙がおまわりさんの制服を濡らした。



「わかってる。わかってるから、そんなに不安な顔しないで。
言っただろ? 同じ気持ちだって……」


「うん……」



優しいキスの後、私は力いっぱいおまわりさんの背中を抱き締めた。



もう離れたくない。

もう離したくない。


いつまでも、おまわりさんと一緒にいたい。



「おまわりさん……」




おまわりさんの温もりの中で、胸の中がどんどん熱くなっていく。



「そんなふうに何度も呼ばれたら、キスが止まらなくなるよ?」




おまわりさんの唇がゆっくりと近づいてきた瞬間、突然交番の扉が音をたてた。